持続発展教育(ESD:Education for Sustainable Development)は、私たちとその子孫たちが、この地球で生きていくことを困難にするような問題をについて考え、立ち向かい、解決するための学びです。
将来にわたって、持続可能な社会を構築するために、私たちはどうすればよいのでしょうか。まずは、問題意識を持つこと。そして、取り組むべき課題ついて知ること。その課題と自分とのつながりを考え、理解すること。その問題・課題解決のために人と意見を交わし、共にあるべき方向を確認し、行動することです。このように、考え、行動できる人材を育てる教育がESDなのです。政府はユネスコスクールをESDの推進拠点として位置づけています。
ESDは、持続可能な開発の基盤となる価値観や行動の指針を広げるような教育です。 具体的なテーマとしては、水資源、ゴミ問題、雇用、人権、ジェンダー、平和と人間の安全保障、貧困削減、HIV/AIDS、移住の問題、気候変動、都市化などが例ですが、個別の問題としてではなく、いずれも、文化的な背景のなかでの環境、社会、経済の複合された問題として取り組むことが求められています。
このように、ESDは環境、社会、経済という相互に複雑に関連している三つの領域に注目しながら進める、きわめてホーリスティック(全体論的)な課題なのです。さらに、これら三つの領域と文化との関連、また、精神・こころという人間の内面的な側面をどのように位置づけるのかは、ESD関連の国際会議などで指摘される課題となっています。しかし、ESDは決して特別な活動ではありません。環境教育や国際理解教育など、既に各校で取り組まれている活動は、ESDになりうるものです。